さようなら、
もうぼくら隠れることしかできない
指先が糸のするどさをおぼえてしまって
雲のやわさになじめないから
ぼくらだけがひっそりとしている
まるで神さまの寝所じゃないか
あとすこしだけいっしょに眠りたい
ずっと遮断されている
楽園をみつけたせいか
まぼろしが微笑まないんだ
それは嘘じゃなかったんだ
はだ寒い夜と朝のあいだがくりかえす
ひとりじゃないのに
ひとりで泣いたみたいだった
魔法がやっとほんとうになって
きみを奪ってく
助走はもうおわった
さようなら、
きっと出口はない
だからさようなら、
いつかさようなら、