ぼくの神さま

本能で拒む
なにも欲しくない夜
輝くのは罪でも
静かに死ぬよりやわらかい

さよならに似てるけど
すこし違ってる
別れよりも明日がなくて
であいほど痛くない
強いかぜの日みたいな
あわれみを抱いてる

胸がすこし怖がってた
振りほどいた手かと思った
なんど鳴いてもおなじだから
やさしさはいつでも
なにかに似ている

ああ、神さまはまた
これじゃなかった
愛じゃなかった

20061212