ナマエ

幼稚な愛だから伝えられるのだと気付かないふりをした
まるで神さまから与えられたことばのように語りつくした
どれも嘘のようでいてやっぱり嘘に違いなかったのだと
僕だった僕だけがなっとくしていた

少し怖がる真似がとくいだったせいで知らなくていいことを知った幼女
僕のナマエを教えてやればよかった

20070420