目の粗い画用紙に一滴落した 水色の絵の具
空になるよ 海になるよ 涙だ きみのかなしみだ
美しいと願うようにつぶやいたのは ぼくの夢だった
この指は誰の首を絞めるの 爪を研ぐのをやめて
きみの秘密 ぼくの破滅 炎みたいに気高くもないよ
最初の嘘 最後の愛 星になれないのは罪なんだ
ぼくときみはおそらく同じだった
だからもうひとつになれない きみは水色の絵の具
パレットの中で蔑み合うように混ざった 真っ黒な絵の具
空になるよ 海になるよ 闇夜だ きみのやさしさだ
せめてあたたかなベッドで眠りたかったのは本当だった
その唇は誰の嘘を暴くの 愛を語るのをやめて
きみの秘密 ぼくの破滅 価値あるものはみんな消えてゆくよ
最初の愛 最後の嘘 空に帰るのはまだ先でいい
ぼくときみはおそらく同じだった
だからまたひとつになれるよ ぼくは真っ黒な絵の具
きみの秘密 最後の夢 いつか誰も知らない色になる
ぼくときみはおそらく同じだった
だからきっとひとつに
だから、ひとつに