傷つけるための爪だった
まぶたのうらが目映すぎた
愛みたいな同情はいらないと猫
すこしもくもらないままないて
咥えた夏のなごりを
噛み砕くふりして嚥下した
尊大さをかたるようにそっと
喉元に当てた手が震えた
児戯だった、
銀砂だった、
三日月よりも新月に似た海
[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。
傷つけるための爪だった
まぶたのうらが目映すぎた
愛みたいな同情はいらないと猫
すこしもくもらないままないて
咥えた夏のなごりを
噛み砕くふりして嚥下した
尊大さをかたるようにそっと
喉元に当てた手が震えた
児戯だった、
銀砂だった、
三日月よりも新月に似た海
20070223